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レディ・イヴ

3_15 1941年 <メアリカ>

監督 プレストン・

       スタージェス

出演 バーバラ・

      スタンウィック

    ヘンリー・フォンダ

  チャールズ・コバーン

ストーリー

蛇各社のチャーリー・パイクは南米での蛇狩りを終えて、豪華客船に乗り込みアメリカへ帰るところだった。チャーリーはビール会社の御曹司だが、蛇にしか興味のない世間知らずのお坊ちゃまだ。そして父親と共に、この豪華客船で金持ち達からイカサマのカード・ゲームで金を巻き上げている詐欺師一家のジーンは一計を案じ、まんまとチャーリーを引っ掛けることに成功する。しかし、ジーンは本気でチャーリーのことを愛してしまい、彼のプロポーズを真剣に受け入れてしまい、父親と彼のカード・ゲームに細工を施すほどになっていた。一方チャーリーが幼い頃から彼のお目付け役をしてきたマグジーは危険を察知し、船長から手に入れたジーンたちの手配写真をチャーリーに見せた。その頃、父親に結婚のことを打ち明け、待ち合わせのバーに現れたジーンだったが、チャーリーが無言で差し出した写真を見て、2人の恋は終わった。傷心のまま元の生活に戻るが、ジーンはチャーリーに一泡吹かせようと、イギリスの伯爵令嬢イヴ・シドウィッチとしてパイク邸に乗り込む…。

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女性に靴を履かせるのがこんなに楽しいことだったとは…。

ジーン(バーバラ・ステンウィック)チャーリー(ヘンリー・フォンダ)

この映画はなかなかタイトル・ロールから凝ってますよ。蛇とリンゴで始まります。蛇はもちろんチャーリーの人生のお供、そしてリンゴはエデンの園から追放された“イヴ”ですね。

そして、チャリーが乗っているオンボロ蒸気船がボーッ!と汽笛を鳴らせば、彼を待ち構えている豪華客船もボーッ!と高らかに汽笛を鳴らす。いいですねぇ。

さて、豪華客船に無事乗った蛇学者のチャールズはお金持ちの御曹司でしかもハンサムとあって、女性が皆彼の気を引こうと躍起になっている。しかし、チャールズはただ居心地が悪いだけ。そして、手鏡で自分の姿をチェックするふりをして、チャールズと彼をめぐる女性達をしっかりと目に留めている女がいた。カード・ゲーム詐欺師の娘、ジーンである。こんな“金づる”はまたとないチャンス。チャールズがいたたまれず席を立った時、ジーンはとっさに足を出して彼を転ばせることに成功。靴のヒールが取れたのをいいことに、チャールズを自分の部屋に招き寄せ、靴を選ばせ彼に履かせるジーン。

チャーリーは、一年間女っけのないジャングルで蛇を探していたものだから、美しく快活でかつ自分目当てではない(本当は彼はカモなんですが)ジーンにすっかり魅了されてしまうんですね。そして親しくなる2人。彼女は父親を紹介し、チャーリーはカード・ゲームに親子を誘う。チャーリーはカード・ゲームは得意としていて、ジーン親子は負けっぱなし。しかし、それが彼らの常套句。最初は大負けしておいて次に対戦するときは大勝するのが詐欺師の手口なんですね。

                        寝物語をする2人

2_22父親が抜けて、チャーリーの部屋へと自然に足が誘う。しかし彼の友、蛇のエマが籠から抜け出していた。ジーンは大の蛇嫌い。うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!と悲鳴を上げ、自分の部屋へ逃げ込む。偶然であれ再びチャーリーと完全に2人きり。そこでチャーリーを陥落させることに成功。

翌日にはもうプロポーズ。なんとジーンはどうやら本気で彼を愛してしまったようで、父親には彼と結婚して危ない道から手を引こうと言う始末。しかしそう簡単にはいかないのが世の常。チャーリーのお目付け役マグジーが、カード・ゲーム詐欺師の常連の写真を手に入れ、2人の仲は終わる。

しかし、ジーンの気は治まらない。ある日競馬場で、今は“サー・アルフレッド”という名前であちこちの社交界に出入りしている昔の詐欺仲間に出会う。そこでジーンは一計を案ずる。彼の姪の伯爵令嬢“イヴ・シドウィッチ”として、社交界デビューしようというのだ。そしていざパーティーへ…。チャーリーはジーンそっくりのイヴの出現にびっくり!!信じられない、と言う表情を浮かべる。しかし“イヴ”に化けたジーンは彼に尻尾を掴ませない。そのうち、チャーリーは“イヴ”に熱烈な恋心を抱くようになる。

         リンゴと“イヴ”とチャーリー

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そしてついに2人は結婚へ ― 。2人は末永く幸せに暮らしましとさ…なんては行かない。行くはずがない。これぞプレストン・スタージェス映画の真骨頂。ラストまでホントかいな?と思う展開で映画は続くよどこまでも。

とにかく、この映画ではヘンリー・フォンダがよくこける。こけまくりなのね。立ち上がろうとしたらお盆を持った支給人が彼の上にいて、スーツが台無しになったり(それが3回続いたり)。<正義の人>というイメージのフォンダがさんざん“イヴ”(ジーン)にもてあそばれる。コメディもこなせるフォンダをアピールか?しかし、全てにおいてバーバラ・スタンウィックのほうが貫録勝ち。彼女に見事もてあそばれましたね。

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コメント

>FROSTさん
確かに『群衆』の方です、はい。でもフランク・キャプラの作品って、ひねくれ者としては一部作品を除き(『ある夜の出来事』『毒薬と老嬢』)あまり好きではないんですよ。“アメリカの良心”の押し売りみたいで。
ゲイリー・クーパーと彼女が共演しているもう一つの作品『教授と美女』(ハワード・ホークス監督作品)は好きです。

投稿: オショーネシー | 2006年12月19日 (火) 13時18分

>グリーンベイさん
『四十挺の拳銃』は、B級映画の王者サミュエル・フラーが監督ですからね。日本未公開も納得…といったところでしようか。
この作品のリメイク『陽気のせいデス』は、プレストン・スタージェスが脚本なんですね。ちょっとした驚きです。

投稿: オショーネシー | 2006年12月19日 (火) 13時13分

こんばんは。バーバラ・スタンウィックって見たことないんだよねと思っていたら、『群衆』に出てた人ですよね・・・って、あー、そこでため息つかないでね~泣。
『群衆』も多少コメディチックなところがありましたが、良かったのはじわじわとゲイリー・クーパーに惚れていって最後に市庁舎の屋上で必死に彼を救おうとするシリアスな姿。
この作品は観たことありませんが、コメディも達者なようですね。相変わらず綺麗だし。

投稿: FROST | 2006年12月19日 (火) 01時05分

 オショーネシーさん・・・今晩は。
うーーーん。「四十挺の拳銃」(57)は未公開の作品ですよ・・・映画少年が見落とすはずがない・・・やはりね。
「レデイ・イヴ」のリメークは・・・「陽気のせいデス」(56)です・・・念のため。

投稿: グリーンベイ | 2006年12月17日 (日) 23時46分

>グリーンベイさん
この映画こそ、数少ないプレストン・スタージェス監督作品の中で一番面白い映画だと断言します。(まぁ、私が勝手にそう思っているだけですが…)
この作品、リメークされていたんですか。う~ん、原作より面白い良く出来た映画って聞かないですよね。
バーバラ・スタンウィック嬢はお気に入りの女優さんの1人です。この間もバーバラ・スタンウィック主演というだけで、サミュエル・フラー監督作品『四十挺の拳銃』(1957年)のDVDを買ってしまいました。紀伊国屋のDVDって値段が高いので買うときに勇気が要りますね。

投稿: オショーネシー | 2006年12月17日 (日) 18時18分

 オショーネシーさん・・・今日は。
うーーーん。プレストン・スタージェス監督の代表作ですね・・・残念ながら未見です。(涙)この作品も戦前の発表ですが、戦後かなり後になって95年に公開されましたね・・・。また56年にミッチイ・ゲイナー嬢とデイビット・ニーヴエンの親子役でリメークされましたがスタージェス版には遠く及ばなかったと解説に在ります・・・。FROSTさんのところでご推奨のように大監督による文句の無いスクリューボール・コメデイの傑作でしょうね・・・。スチールを見るとヘンリー・フオンダも若い・・・スタンウイック嬢も綺麗ですね・・・。
バーバラ・スタンウイック嬢・・・何といっても西部劇「大平原」(39)が印象深い・・・。当時、美男スター、ロバート・テイターの奥さんと云うことで、親しみを持ったものです・・・。

投稿: グリーンベイ | 2006年12月17日 (日) 15時37分

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