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奥様は魔女

Photo_54 1942年 <アメリカ>

監督 ルネ・クレール

出演 ヴェロニカ・レイク

    フレドリック・マーチ

    セシル・ケラウェイ

   スーザン・ヘイワード

ストーリー

魔女狩りを扇動したことで、先祖代々ウォリー家では魔女に祟られ不幸結婚を強いられてきた。現在の当主ウォレス・ウォリーは、州知事選に打って出ようとする新進政治家で、新聞社の令嬢エステルと結婚間近である。エステルとの婚約パーティの夜、稲妻が走り家の近くの木に雷が落ちた。そして270年ぶりに魔女ジェニファーと父ダニエルはこの世に再び舞い戻ることが出来た。ジェニファーはウォレスとエステルの結婚式当日、彼に復讐するために“ほれ薬”を作り飲ませようとしたが、ふとしたことから自分が飲んでしまった…。

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あきらかに政略結婚のウォリス(フレドリック・マーチ)とエステル(スーザン・ヘイワード)

フランス映画の巨匠、ルネ・クレール先生がハリウッドへ渡って撮った映画の一本です。これがなんとも、ばかばかしくも面白くて楽しい作品に仕上がっています。

                解き放たれた親子はどこへ行く?

6ウォレスの先祖が魔女封じの為植えた木に雷が落ちて、270年ぶりに地上に舞い戻った魔術をあやつる親子。この父親と娘が最初にやることは、当然現在のウォリー家の当主ウォレスに復讐することだった。それには“体”がいるとジェニファーが言い張り、ホテルを火事にして“体”を手に入れたジェニファー。そこに、ウォレス達の乗った車が通りかかる。ホテルの宿泊客は全員避難して無事だと言われたが、彼の耳には女性の声が聞こえる。誘われるままホテルに入っていくと、ジェニファーが素っ裸で優雅に椅子に座っていた…。とにかくジェニファーに自分のコートを着せ、救出に成功。次の日の新聞はもちろん、婚約者の新聞社がウォレスを英雄に祭り上げ、結婚式へ…という算段だったはずが、ジェニファーは神出鬼没。いつのまにかウォレスの部屋でパジャマ姿で待っている周到さ。そして、ちょっとした魔法をかけて、ウォレスを夢中にさせることに成功する。しかし、ウォレスには結婚式が待っていた。(2人で愛を語り合ったのに、ウォレスは実に几帳面な人物ですな…)結婚式に急ごうとするウォレスに、“待った”をかけるため、彼女は父親と一緒に“ほれ薬”を作り、それを飲ませればウォレスはジェニファーにイチコロになる。

  “ほれ薬”を作るジェニファー (ヴェロニカ・レイク)

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…だったはずが、自分が座っていた椅子の上の絵が落ちて、ジェニファーは気を失う。そしてウォリスは彼女に“ほれ薬”を飲ませてしまう。さあ大変、ジェニファーは本気でウォリスを愛してしまう。

そして、いよいよ結婚式へ…。この場面はとても可笑しく、ルネ・クレールの“遊び心”が伺えます。

「いつまでも愛しています~♪」という歌のなか、ウォレスは右往左往。なんせ花婿の部屋にジェニファーが居て、騒ぎを起こす。そのたびウォレスは2階の部屋へ何度も飛んでいく。そしてまた「いつまでも愛しています~♪」と歌うおばさん。もう待たされっぱなしのエステルはウォレスの不審な行動にしびれを切らし、2階へ。そこにはジェニファーが…。ぶち切れたエステルと父親は結婚を白紙に戻してしてまう。

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そして翌日には、新聞の一面に「ウォリー大スキャンダル!!」という、知事選に不利になる記事が踊っていた。

しかしそんなことは、なんのその。ついにウォリスはジェニファーを受け入れ、結婚する。魔女ジェニファーは、ウォリスの知事選で大活躍。皆が皆「ウォリーを知事に!!」と言い出す。敵の候補を応援していた者も、なんと赤ちゃんまで!泣き声が「ウォリーを知事に!!」なんですよ。

かくして“新知事”ウォリー・ウォレスの誕生となる。そして2人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ…とはいかないのは映画の常識。父ダニエルが黙っているはずがない。

またここからの場面もルネ・クレールらしく軽やかなタッチでストーリーを進めていきます。

いやぁ、楽しい映画でした。フレドリック・マーチのドタバタぶり。ちょい役でしたがスーザン・ヘイワードのぶち切れの演技。父親ダニエルの娘を思う(?)行動。(と、いっても酒瓶の中に隠れるものだからいつも酔っていて、呪文をすっかり忘れている困った父ですが)そして、ヴェロニカ・レイクの愛らしさ。彼女は少し甘ったるい鼻にかかった声が魅力的ですね。

そして1時間半で、ビシッと終わらせる監督の力量。

最近は“娯楽映画”の時間が長いですからねぇ…。こういう映画をお手本にして、余計なエピソードを省くということを学んで欲しいですね。いや、本当に。

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